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2017.12.26

巻き爪の膿の出し方や治療方法は?応急処置や放置した場合なども!

巻き爪から膿が出るのはどのような時?

爪は本来、足先や指先に力を込めやすくするためであったり、足の爪ならば小さな面積で体全体を支えるためには、必要不可欠な物です。しかし爪の変形によっては、足であれば歩けなくなるほどの悪影響が及んでしまいます。
巻き爪が起きやすいのは特に足の親指で、爪の両サイドが内側に丸くなっていくタイプです。爪の両サイドが鋭利な刃物のようになり、皮膚組織に食い込んでいきます。
そんな状況に足に体重がかかってしまうと、皮膚が損傷され、通常どこにでも存在するブドウ球菌などの細菌が付着しやすくなります。細菌の侵入を防ごうとする私たちの防御機能が働き炎症を起こすことで排除しようとします。この闘いの末に生じた白血球などの死骸が「膿」となります。

膿の出し方や応急処置方法は?

巻き爪が刺さった部分から膿が出てきた場合は、すぐに皮膚科や外科などを受診し治療してもらうことが一番ふさわしい対処法ですが、すぐには受診できない場合は、悪化させないように応急処置を知っておくといいですね。
膿が出ている場合は、患部をいじって無理に膿を排泄させると、余計に炎症が進行したり、腫れがひどくなったりするため、清潔なコットンやティッシュなどを当て、抑える程度で余分な膿を除去させます。決して強く搾ったり、引っ掻いたりしないようにしましょう。患部は清潔を保持することが第一に必要な事項になりますので、ぬるい温度か水で洗い流します。その後は清潔なタオルやガーゼで水分を拭き取り、消毒薬が常備してあれば塗布し、それ以上の余計な汚れが付着しないようにガーゼなどを当てておくことが望ましいです。

膿が出てしまった巻き爪の治療方法

膿が出ている状況は巻き爪の悪化を示しているようなものです。その分患部の痛みも伴っていると思われますので、まずは、皮膚にあたって傷つけている部分を処置して、炎症が広がらないための抗生物質の服用や外用薬で治療されます。
一般的には、患部の炎症が治まってから、テープやワイヤーを使用する矯正治療に進むことになります。

膿が出たまま放置した場合はどうなる?

膿が出ている状況は決して良いことではなく、何かの対処で一時は排膿状態が改善されたり、出血なども治まることがあるかもしれませんが、巻き爪はそのままですので炎症の再発は十分にありえます。痛みや腫れが持続したり、または強くなったりすることもあり、見えないところで感染が広がっているかもしれません。
感染が繰り返されると化膿性肉芽腫という異常な肉芽を形成する可能性も出てきます。
患部が小さいからと言って、症状がそこだけにおさまるというものではなく、悪化すると血液にも細菌が侵入し全身に周ってしまう恐ろしい状況にもなり兼ねません。
糖尿病をお持ちの方では、傷が治りにくいという体質に陥ってしまうため、小さな爪が原因で感染を起こすと組織が壊死を起こし、足の切断まで発展してしまうことが少なくありません。どんな方でも最悪な状況を避けるためにも、きちんとした医療処置を受けることが大切です。