ブログ

2019.06.23

赤ら顔を諦めている人へ

赤ら顔で悩んでいるけど、治せないものだと諦めていませんか?

実は赤ら顔は種類によって治せる可能性があります。
炎症が原因で起きている赤みは塗り薬と飲み薬で治療することが可能です。
また、炎症が原因ではなく、毛細血管が浮き出ていることが原因で起きている赤みもあります。
これらは皮膚に分布するメラニンという色素や毛細血管の状態を調べることができる「ダーモスコープ(※)」という検査で調べることができます。
毛細血管が浮き出た赤みの場合は、「V-beam」というレーザーによる治療が可能です。
症状によってですが、平均的には3ヶ月に1回くらいのペースで数回の治療で終了します。

ダーモスコープ検査・・・検査したい部位に特殊な拡大鏡を皮膚面に当てて、皮膚を観察する簡易的な検査です。痛みなどはありません。

 

この赤ら顔に関連する皮膚の病気として、「酒さ(しゅさ)」があります。
酒さは鼻部や頬部を中心に顔の赤みをきたす疾患です。
軽傷の場合は、皮膚の赤みのみですが、中等度になるとニキビのようなブツブツが増えてきます。重症になると皮膚の凹凸も生じてきます。
この酒さの代表的な原因としては、紫外線、アルコールの過剰摂取、過剰なストレス、脂肪分の多い食事、厚化粧による毛穴の閉塞、刺激物の影響があります。
これらの原因となる要素をできるだけ避ける生活を心がけましょう。
酒さの治療は、タクロリムス軟膏、抗生物質の飲み薬、抗菌剤の外用剤、漢方を症状に合わせて使用します。また、毛細血管拡張を伴う場合はレーザー治療を行います。

 

この酒さに似た皮膚病で、「酒さ様皮膚炎」という病気があります。
ステロイド外用剤の誤った使用法により副作用として起こる皮膚症状です。
この症状が出た場合は、ステロイドの使用を中断します。それにより皮膚炎が悪化しますが、悪化したからといってステロイドを使用すると長期的には病状を悪くしますので、ステロイドの再開は禁忌です。
治療で用いる外用剤としては、タクロリムス軟膏を用います。
この薬も長期使用すると病状を悪化させることもあります。
そのため、酒さ様皮膚炎は治療に長期間を有し、やや難治性の疾患です。
赤みの原因となる毛細血管拡張をレーザー治療することで病状を軽減することができます。