院長のブログ

2018年4月19日 木曜日

乾癬の検査方法や治療方法は?塗り薬・光線治療・飲み薬について

引き続き、皮膚の病気である「乾癬(かんせん)」について紹介したいと思います。

乾癬の検査方法
乾癬は特徴的な皮疹の形や分布をしていますので、鑑別する方法は主に視診になります。他の皮膚病と判別しにくい状態の場合は、皮膚の一部を採取して詳しく調べる生検という検査を行います。


乾癬の治療は状態に合わせて
乾癬の治療方法はいくつかありますが、症状に合わせて治療方法を検討します。

<軽度の場合>
軽度な症状の場合は、主に外用療法(塗り薬)での処置になります。
塗り薬にはステロイド外用薬とビタミンD3外用薬、ステロイドとビタミンD3の配合外用薬があります。
ステロイド外用薬には炎症を抑える作用、ビタミンD3外用薬には表皮代謝の異常亢進を抑える作用があります。

<中度の場合>
中度の症状の場合には、光線治療を行います。
ナローバンドUVB、エキシマライトといった機器を使用して患部を治療していきます。

●ナローバンドUVB
ナローバンドUVB皮膚疾患の治療に用いる紫外線治療機器です。
従来の紫外線照射の波長の中から治療に有効な波長のみに絞り、その他の有害波長をカットすることで発がん性や色素沈着のリスクを最小限に抑え、なおかつ効果を最大限に高めている機器です。


●308エキシマーシステム
エキシマーシステム
対象になる疾患や効果はナローバンドUVBとほぼ同じですが、小範囲の局所を治療する場合に適した機器です。
病変部にのみ治療ができ、短時間で行える特徴があります。


<重度の場合>
全身に広がってしまっているような重度の場合は、飲み薬で体の免疫作用を調整していく治療になります。飲み薬には免疫抑制薬やPDE4阻害薬などがあります。

●免疫抑制薬
乾癬における免疫の過剰な働きを抑え、症状を改善します。
腎障害や血圧上昇などの副作用があるため、服用している期間中は定期的な血圧の測定や腎機能の検査が必要になります。

●PDE4阻害薬
オテズラ錠
乾癬でおこっている過剰な炎症を抑える薬です。主な薬名は「オテズラ錠」という薬で、日本の他に37カ国で承認され、尋常性乾癬、関節症性乾癬の治療薬として多くの患者様の治療に使われています。


<さらに重度の場合>
さらに重度の場合には、生物学的製剤の投与という選択があります。
生物学的製剤とは、科学的に合成した医薬品ではなく、生物が合成するタンパク質を応用して生成された治療です。非常に高い効果が期待できますが、反面、副作用も考えられるため、すべての患者さんが使用できる薬ではありません。
費用面に関しても他の治療に比べると少々高額になります。


このように、乾癬を放置して悪化した場合は治療方法は複雑になり、また、体への負担も大きくなります。早期に治療に取りかかれるように気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。

投稿者 医療法人村田クリニック | 記事URL

2018年4月19日 木曜日

乾癬と生活習慣(飲酒・食事)や遺伝は関係ある?肌のかゆみは子供へうつる?


今回は皮膚の病気である「乾癬(かんせん)」について紹介したいと思います。

乾癬とはどんな病気?
乾癬の一般的な症状は、皮膚が赤くなる、皮膚が盛り上がる、赤く盛り上がった表面に銀白色の細かいかさぶたができ、フケのようにボロボロと剥がれ落ちる現象が起こります。
アトピーや湿疹はかゆみを伴いますが、乾癬の約半数の患者さんにはかゆみが見られますが、全くかゆみも痛みも伴わない場合があります。

日本国内では10万人程度の患者さんがいると言われており、男女比は2:1で男性に多く、男性では30代、女性では10代および50代の患者さんが多いとされています。


乾癬は「感染」する病気?
乾癬は他人へは感染しません。 子供と一緒にお風呂に入ったとしてもうつることはありません。

しかしながら、自分自身の肌では患部が広がっていきます。患部を掻きむしってしまうことで広がりますし、体調やストレスなどとも関係していますので、体のコンディションが悪ければさらに拡散・悪化してしまう病気です。


乾癬と生活習慣の関係は?
乾癬は食生活やストレスや喫煙など生活習慣と大きく関係しています。
乾癬が発症するのは食生活が乱れている人や多量の飲酒や喫煙をされている方が多い傾向にあります。
これは、乾癬が内臓の疾患と関わりがあるためです。高コレステロール血症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を予防することが、乾癬の予防にもつながります。
最近では、青魚の油(DHA・EPA)が乾癬の改善に関係があると言われています。


かゆみを伴わない場合もあるため、乾癬が発症していると気付きにくい場合がありますが、放っておくとさらに症状が悪化してしまうことが考えられますので、少しでも肌に違和感があるときには早期に受診されることをおすすめします。

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