院長のブログ

2016年12月25日 日曜日

アレルギー性疾患に効能がある抗ヒスタミン剤とはどんな薬?

アレルギー性鼻炎やじん麻疹、湿疹や皮膚炎などの皮膚疾患に対して処方する薬を抗ヒスタミン剤といいます。
ヒスタミンは、ヒスタミン1型受容体というタンパク質と結合して、アレルギー疾患の原因となる物質です。
抗ヒスタミン剤はそのヒスタミンの作用を抑制するための薬剤です。

花粉症などのアレルギー性鼻炎などがある方は経験があるかもしれませんが、アレルギーをおさえるための飲み薬を飲むと、非常に眠くなったり頭が重くなったりする印象がありますよね?
以前の抗ヒスタミン剤は、強い鎮静作用が眠気を引き起こしたり認知機能の低下を引き起こすといった副作用が報告されていました。

しかしながら、近年では改良が加えられ、このような副作用がほとんどない薬が処方されるようになっています。今回は抗ヒスタミン剤について説明したいと思います。


皮膚疾患と抗ヒスタミン剤
現在の診療での抗ヒスタミン剤の使用状況は以下のようになっています。

・蕁麻疹の97%、アトピー性皮膚炎の60%に抗ヒスタミン薬が使用されている。
・アトピー性皮膚炎では外用療法と非鎮静抗ヒスタミン薬を継続して併用した治療により症状とQOLの高い改善がみられる。
・アトピー性皮膚炎の痒みに対し、抗ヒスタミン薬の間欠投与より連続投与により痒みの抑制効果や消失効果の持続が認められた。
・慢性蕁麻疹での第2世代抗ヒスタミン薬の最終全般改善度はいずれの薬剤も70〜90%


抗ヒスタミン薬は第三世代へ
もともと強い眠気などの副作用を引き起こしていたものを「第一世代抗ヒスタミン薬」と呼ばれています。そして改良されたものを「第二世代抗ヒスタミン薬」、さらに鎮静作用などを軽減したものを「第三世代抗ヒスタミン薬」と呼ばれています。


第一世代抗ヒスタミン薬の副作用
第一世代抗ヒスタミン剤には以下のような副作用が報告されていました。

・抑うつ・抑圧性
・鎮静、傾眠、倦怠感
・興奮性
・顔面・頸部・手指の痙攣
・頭痛、高血圧
・末梢神経性
・知覚異常、運動麻痺
・神経精神性
・不安、錯乱、うつ症状
・口渇
・ドライアイ
・洞性頻脈
・便秘
・尿閉・排尿障害
・記憶障害
・散瞳
・上心室性不整脈
・心房不応期の延長
・末梢性血管拡張
・起立性低血圧
・めまい
・反射性頻脈


第三世代抗ヒスタミン薬の特徴
第三世代の抗ヒスタミン薬は、第一世代のような副作用が改善され、以下のような特徴をもったものになっています。

・難易度の高い試験で有効性と安全性が証明されている。
・眠気などの副作用が少なく翌日への持ち越しがない。
・集中力や判断力、作業能率が低下することがない。
・自動車などの運転に影響しない。
・服用回数や服用法など、患者様のライフスタイルにあわせることができる。
・他の薬との相互作用の影響を受けにくい。
・肝障害・腎障害・妊娠などへのリスクが少ない。


主な薬の名称
当院で抗ヒスタミン剤を処方する場合は、主に以下の薬になります。
※症状によって変わる場合がございます。

・ビラノア(大鵬薬品工業株式会社)
 関連サイト:http://www.taiho.co.jp/medical/brand/bilanoa/
・デザレックス(杏林製薬株式会社)
 関連サイト:http://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/desalex/

詳しくは当院にご相談ください。

投稿者 医療法人村田クリニック | 記事URL