院長のブログ

2016年11月21日 月曜日

ニキビの治療薬・外用剤・保湿剤の紹介!使用方法から副作用まで

今回は多くの方がお悩みになっているニキビについて紹介したいと思います。
ニキビは症状によって治療方法が異なってきますので、症状の種類のご紹介から外用剤の使用方法までご説明したいと思います。


ニキビの症状

ニキビは主に以下の3つの症状に分類されます。

1、面皰(コメド)
古い角質が詰まり、毛穴が閉塞されてしまっている、また、性ホルモンの分泌量が増えることで皮脂の分泌量が増えると皮脂が毛穴にたまり面皰(コメド)ができます。

2、紅色丘疹・膿疱(こうしょくきゅうしん・のうほう)
毛穴の中でアクネ菌が過剰に増殖した状態です。
アクネ菌は炎症を起こす物質をつくり、炎症が起きるとニキビは赤く盛り上がり紅色丘疹になります。
また、その中に膿が溜まってしまうと膿疱になります。

3、硬結・嚢腫(こうけつ・のうしゅ)
炎症が進行・拡大すると毛穴の壁が破壊され、皮下に膿の袋ができます。これが嚢腫です。
また、硬く盛り上がって硬結ができます。
こういった強い炎症が起きてしまった後はニキビ跡ができてしまうことがあります。


ニキビの原因

こういったニキビができてしまう原因はどういったことが考えられるのでしょうか?
思春期のころと成人ではその原因は異なります。

思春期のころ
性ホルモンの働きが活発になると、皮脂の分泌が増加します。
その過剰な皮脂が毛穴につまりニキビができます。

成人の場合
成人の場合は生活習慣の影響を受けることが多くなります。
例えば以下のようなものが原因となりえます
・ストレスによるホルモンバランスの乱れ
・間違ったスキンケア
・不規則な生活(偏った食生活・睡眠不足など)
・便秘
・加齢による皮膚のバリア機能の低下
・月経前のホルモンバランスの乱れ
 

ニキビ治療の外用剤と使用方法

ニキビ治療の第一歩はスキンケアです。ビタミン剤などの飲み薬では治りません。
毛穴・皮脂分泌の環境や皮膚表面の乾燥・角化のコントロール、常在菌の安定化などがポイントです。
適切な洗顔と基礎化粧に加え、以下の外用剤を継続的に適切に使用することにより多くの方は良好な結果が得られます。
まずは3ヶ月間しっかり外用することが大切です。
当院で処方された場合は、使用開始後2~3週間後に状態をチェックしますので必ず来院してください。


1、アダパレン[外用ゲル](商品名:ディフェリンゲル)


毛穴の角化物や貯留した皮脂を排出する効果によりニキビの発症を予防します。
また、できているニキビには治癒に導く働きがあります。ニキビ治療と予防の基本薬となります。改善した後も継続することで良い状態を維持します。

<使用方法>
1日1回(夜)、入浴後にニキビの出来やすいところ、広く出る方の場合は顔全体に薄くのばして塗ります。
使用開始後、乾燥感や赤み・軽度の刺激感などが8割り程度の方に出現しますが、2週間程度で落ち着きます。
刺激が強いと感じる場合は、2~3日に1回の塗布として、慣れてきたら1日1回のペースで塗布するようにします。
長期間使用することで、効果が確実になっていきます。
※妊娠中・授乳中は使用できません。

以下の点には注意してください。
・切り傷やすり傷、湿疹、目の周囲、唇、小鼻への塗布はしないでください。
・他の塗り薬と併用したい場合は医師に相談してください。
・日焼けなどの過剰に紫外線を浴びることは避けてください。

<塗り始めにあらわれる副作用>
・乾燥
・ヒリヒリ感
・皮膚が細かくはがれる
・赤くなる
・かゆみ



2、抗菌剤
・クリンダマイシン[ゲルローション](商品名:ダラシンT)
 

・ナジフロキサシン[クリーム・ローション](商品名:アクアチム)
 

・オゼノキサシン[ローション](商品名:ゼビアックスローション)
 

ニキビの炎症を引き起こす原因菌に作用する抗菌剤です。予防という観点ではなく、できてしまったニキビを治療する際に使用します。

<使用方法>
赤みのあるニキビの部位に塗布してください。小範囲の場合はその部分のみに塗布してください。
朝と夜の1日2回使用します。夜は先に紹介したアダパレン[外用ゲル](商品名:ディフェリンゲル)のあとで塗布します。




3、殺菌剤
・ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)


・デュアック配合ゲル(過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン)
 

ニキビの原因菌に殺菌的に作用し、さらに毛穴の角質を除去する働きもあります。
抗菌剤より高い効果がありますが、数週間は刺激反応が生じることがあります。

<使用方法>
1日1回使用塗布します。※①のアダパレン[外用ゲル](商品名:ディフェリンゲル)と併用する場合は(朝もしくは夜①の塗布後)に塗布します。
脱色成分が含まれるため、衣類や頭髪などに付着しように注意してください。

<塗り始めにあらわれる副作用>
・乾燥
・ヒリヒリ感
・皮膚が細かくはがれる
・赤くなる
・かゆみ



4、アダパレン+殺菌剤(商品名:エピデュオゲル)


ディフェリンゲルとベピオゲルの合剤で、ともに使用開始初期に刺激症状が起こりうる薬剤であるため、より強く初期の皮膚刺激症状が生じる可能性があります。
使用開始にさらに慎重さが必要ですが、その分高い治療効果が期待できます。
定期的にこまめに医師の指導を受けながら用いるべき薬剤です。
使用法や諸注意はアダパレンと殺菌剤に準じます。



5、保湿剤
ヘパリン類似物質(ヒルドイド)
尿素(パスタロン)
ザーネ軟膏

乾燥が強い場合は保湿剤を併用します。
特に①アダパレン[外用ゲル](商品名:ディフェリンゲル)や③殺菌剤の使用開始時2週間は乾燥が高頻度で出現するので、入浴後まずこれを塗布した上で①を外用します。
基礎化粧などで保湿できていれば不要です。乾燥肌はニキビ悪化の原因となります。

<使用方法>
① ~③の使用前、朝洗顔後もしくは日中乾燥時などに1日に1~2回程度使用します。



6、ケミカルピーリング
以前は、自費治療ではあるもののニキビ治療の有効な手段として積極的におすすめし得る治療法として一世を風靡した治療です。
その後、アダパレンが治療の選択肢として登場すると、自宅で毎日ケミカルピーリングに近い効果が期待できるそれに取って代わられた感もありますが、当院では月1回のクリニックでのスペシャルなケアとして、特に頑固なニキビの方には他の治療とのコンビネーション治療として現在も変わらず人気です。

肌質にあわせて2種のピーリング剤を使い分けています。また、ビタミンC・Eなどのイオン導入と併用することでさらに美肌・美白効果を高める治療が可能です。(詳細はこちら)



7、機能性化粧品(医療機関専用基礎化粧品)
ご希望の方にご紹介します。ニキビ改善効果に加え、美白・美肌・保湿・アンチエイジングなどの効果が期待できます。
ビタミンA,C,E配合、高機能保湿、ピーリング成分配合、サンスクリーン、プラセンタ、アスタキサンチンなどを取り扱っています。




投稿者 医療法人村田クリニック | 記事URL